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罪深き義母のよがり啼き 7

「義母さーん、入ろうよ。お風呂ピカピカにしたから」
 出来上がったポテトサラダを冷蔵庫に入れ終わると、見計らったように光輝は全裸で台所に現れた。
「ちょっ、ちょっと」
 秀美は両手を前に出して、さらには片目をつぶって視界から光輝の大事な場所を隠そうとする。
「なにしてるの? 俺、風邪ひいちゃうでしょ」
「分かった。分かったから」
 時期は五月。汗をかくほど暑くはないが寒くもない。
 風邪とは大袈裟な……と冷静になれば考えそうだが、義理の息子のフルチンを見せられては冷静でいられない。
 息子のムスコの前では高級ソープ嬢も形無しなのだ。

 あれほど真っ赤になって服を脱がされた光輝はどこに行ったのだろうと追憶を辿るのは意味が無いことかも知れない。光輝も大学三年。口では義母さんだけと言ってくれるし、彼女を紹介されたこともないが、さすがに童貞ではないだろう。
 それに、義理ではあるけど母親だ。
 息子の全裸など世の母親は見慣れていて当然なのかも。
 秀美はエプロンを外して、光輝の剥き出しの背中に続いた。
 だからと言って、本当に共に入るわけではない。
 光輝は風呂のドアを開けてそのままドボンと湯船に浸かるが、秀美は開けられたドアの外で体育座りをする。向かい合って話をするのだ。
「はぁー、いいお風呂。義母さんも入れたらいいのに」
「い、いいわよ」
「どうしてさぁ。でも、うちのお風呂狭いもんね」
「そう? 広いよ。綺麗だし」
 秀美は浴室の中を見渡す。
 浴室と台所だけは、秀美が住み始める時に幸作がリフォームしてくれた。
 前妻と一緒に住んでいた場所に入る秀美を気遣ってのことだ。
「あー、もしかしたらさぁ、また省吾泊まりに来るかも」
「え?」
 思い出した。
「そう言えば、今日……」
 話そうか、躊躇が生まれたが、省吾に言付かったのだから黙ってはいられない。
「省吾君も同じこと言ってた。驚いちゃった。コーヒーが飲みたくなってお店に入ったら、省吾君がいるんだもん」
「へー、省吾のバイト先に行ったんだ」
 光輝は顔を湯で撫でながら話した。
 どうして? 誰と? とでも訊かれたらと緊張していると光輝は秀美を見てニッと笑った。
「省吾さ、絶対義母さんのファンなんだよ」
「え? なんでよ。こんなおばさん」
 おばさんじゃないでしょ、唇を尖らせてから、光輝は縁に両手をかけて、ニッという顔に戻した。
「分かるよぉ。省吾は絶対に義母さんのことが好きだね。だからさ、省吾が泊まりに来るときは唐揚げ作ってね。ニンニクが効いているヤツ。あれ、好きなんだ」
 言うと立ち上がって湯から足を出した。
 秀美も立ち上がる。脇からバススリッパを出して履く。
 光輝の躰が冷えないようにとドアを閉めて、ラックに置いてある海綿スポンジをよく濡らし、桶でボディーシャンプーを泡立てて、そのスポンジに吸わせて光輝の背中を擦る、と言うのがいつもの一連の流れだ。
 海綿スポンジは、生理の時に膣に押し込んで使う嬢が多いために、風俗嬢の必須アイテムと言われているが、秀美が使ったのは下っ端のころだけ。湯気に塗れた肉体労働で肌の劣化が著しいから、せめて肌ぐらいはいたわって大事にしようと、本来の目的通りに使用していた。
 引退後も唯一の贅沢として集め続けていた物で、試しにと光輝の躰を擦ると気持ちいいと喜んだ。それ以来、光輝の躰はこの海綿で洗っている。
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