FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

罪深き義母のよがり啼き 28

 やはり夫は刺激がないと無理なのか。
 共に風呂に入り、寝入るまでの様子から結論として出た。
 それでもいい。
 夫が自分を必要として愛してくれていることは良く分かった。 もしまた望むのならば、柳沢としてもいい。
 あの二十代の風俗時代を彷彿とさせている。
 柳沢には心苦しいが、その時代の客との間に生じる感情以上のモノが秀美には無かった。
 愛している男へ与えられるものが金銭か刺激かの違いだけだ。

 だが、光輝は違う。
 光輝は家族。愛した男の息子。
 そんな幼さ残る男性に妙な感情を与えてしまったことには申し訳なく思う。
 秀美は翌朝、起きて来た光輝に何事もなかったように声をかけた。
「おはよう。今日はちゃんと早く帰るからね。夕飯は光輝君が好きなから揚げにしようか?」
「うん」
 光輝は普段通りに返事をして、幸作と並んだ。
「でもバイトだから、俺も遅いや」
「そっか。分かった」
 秀美も普段通りに応えながら、その実は「いただきます」とトーストにかじりついた光輝の様子を探っていた。
 変わりないように思える。昨日は偶々か。そんな訳がない。その前は男根に触らせた。
 気を使うようなことを口にしながら、何か言った気がする。
 今日はいい、だか、諦めるだか。
 そして昨日のキス。それ以上に心に残っているのは、あの表情。廊下の灯りで浮き彫りにされた寂しそうな、でも、熱の塊のような受け止めるにはかなりの覚悟を要する何かを訴える顔。
 秀美は横に座る幸作も見た。盗み見るつもりが目が合う。
「幸作さんは?今日は遅いの?昨日はわざわざ早く仕事を切り上げてくれたでしょ?」
「うーん。いつも通りだと思うよ。ご馳走さま」
 咄嗟に出た言葉を怪しむ気配もなく幸作は立ち上がった。
 幸作を見た後で光輝を見ると光輝は秀美を見ていた。
 視線を逸らしてコーヒーカップを掴むと脛に何かが当たる。
 光輝のつま先だ。つま先がカットソーパンツに覆われている秀美の足をなぞっている。
 カッと躰が熱くなった。
 秀美は慌てて足を引いて、立ち上がった。
「そうだ。お洗濯、新しい匂いの柔軟剤買ったんだ。入れるの忘れちゃった」
 立ち上がる理由をソファーで新聞を読む幸作に伝えるような独り言を呟いて、秀美は洗濯機が置いてある洗面所に向かった。
 洗濯機に両手をかけて思う。
 急にどうしたのだろう。今まではそんな素振りが無かったのに。
 好意は嬉しい。
 え?嬉しい?
 それは、母親としてよね?
 自分の感情に戦慄を覚えて、慌てて自問自答する。
「どうした?洗濯機調子悪い?」
 歯を磨きに来た幸作だ。
「ううん。なーんでーもないっ。私も歯を磨いてお化粧しなくちゃ」
 秀美も歯ブラシを手に取って歯を磨いた。
 幸作が家を出たら二人きりになる。 不安ではあるが、光輝の真意を確かめるチャンスだと思いもした。


関連記事
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。