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罪深き義母のよがり啼き 27

 怯え一色だった瞳が瞳孔を大きく開く。
 な、なに?
 ……唇。
 予想だにしない事態に呑まれて開けっぱなしだった瞼をパチパチとしてから、秀美は光輝の胸を押す。
「んっ……んんっ」
 離れないどころか押し付けは強くなり、首を振っても唇で無理やり正面を向けられた。
 駄目。いけない。心がそう叫ぶ。
 舌を挿し込まれて秀美はイヤイヤを強くした。
 絡まろうとする舌から必死に逃げ惑う。
 だが、胸を押しているはずの腕にはそのための力が入っていない。それどころか、抜け始めている腰から下の力を補うためにパジャマを掴んでいた。
 光輝の鼻息で無我夢中なことも解かってきた。
 まだ数時間しか経っていない裂け目が熱をぶり返したことも。
 左胸を掴まれた。
「ひぐっ」
 どこからかそんな音を洩らしてから、その手を払い、空いた右側から躰をずらして逃げた。
 心臓がまるでもぎ取られたように、左胸が熱く痛い。まだ掴まれているようだ。
 光輝は秀美を見ながら左手を壁から離した。
 秀美からは言葉が出ない。突然向けられる悲痛そうな顔にかけるべき言葉など無い。
 二人の唾液に濡れた光輝の唇がわずかに開いた。
 義母さん……そう発したい形だ。
 けれども、その声は聞こえずに光輝は自分の部屋へと入った。
 一人残されて、ドキドキを超えた心音と肩を上下させるほどの息遣いであることにやっと気が付く。
 秀美は光輝の部屋のドアを見つめたが、すぐさま自分たちの部屋に入って下着とパジャマを持った。
 遅くなったらどうしたのだと幸作に疑われる。それだけは避けなければという想いだけだった。

 秀美は浴室のドアを開けて、湯船の中の幸作に話しかけながら服を脱いだ。
「ごめんね。パートさん……松田さんからメールが来てたの。のぼせちゃう?」
「いや、平気だよ」
 幸作は秀美を見た。
 秀美は湯船に足を入れて幸作の腿にそろりと乗る。
 幸作は秀美のたわわな乳房を左右に掴んだ。
「こんなことしたら、生殺しかな」
「んん?でも、いいよ。幸作さんにして欲しい」
「したいところだけどね、しないよ。秀美の裸が抱きしめたかっただけだから」
 幸作は両手を離して秀美を抱きしめた。
「秀美、ありがとう」
 うん、秀美は幸作の肩の上で頷いた。

 夫婦の門出のはずだったのに、夫に嘘が出来た。
 光輝とのこと。それと、終えてからシャワーを浴びる幸作の目を盗んで柳沢にされた、知ったからこそ湧きあがった渇望を表した激しい抱擁も。


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