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罪深き義母のよがり啼き 13

 気持ちいいのに、苦しい。その果てに身を震わせながら噴き出す女の悦びをもう一度。光輝の男根に触れたからでもあるが、かつて愛した男の出現というのも明らかだ。
 だからと言って、勢いに任せて応えることは出来ない。夫のためだから裏切りにはならないとしても、夫以外の男性に身を任せることは勇気がいる。
 今さらと後ろ指をさされても、幸作を愛している今だから、貞操観念は強いのだ。
「幸作さんがお世話になっているのは分かっているつもりだよ。でも、私、柳沢さんのこと良く知らないもの」
「そっか……あ、逝った時のまんこ舐めるの忘れた。一番おいしいのに」
「もういいよ、さっき舐めた」
「ダメだよ、お掃除お掃除」
「お掃除にならないよ」
 再度ショーツを脱がして顔を埋める幸作の頭を秀美は撫でた。

 善光寺七年ぶりの……中刷りを見て秀美は思い出した。
 光輝に誘われた旅行のことを幸作に話し忘れていた。
 信州もいいかもね、と心の中で呟いてから、視線を下ろして前の男性の背広を見る。
 秀美は出勤のための電車に乗っていた。
 光輝はきちんと起きたか。今日は鍵は……。
 そんな心配が心に過ると、あの男性器が後を追って蘇る。
 淫らな影が心配を追い抜きそうなところで、秀美は意識を払った。
 夫の申し出にもっと意欲あるところを見せれば良かったと、今になって思う。そうすれば、本当の夫婦になれるのかも知れない。
 今日の夜に自分から言ってみようか、と思ったところで妙な感覚に気が付いた。
 尻に何かが触れている。ただ当たっているのではなく、触れている、のだ。
 ちかん!
 え? 気のせい? 朝からそんなことを考えているから。
 でも……。気を静めて意識をすると、やはり手だ。
 ホワイトデニムの上からヒップを撫でている。
 いや、ヒップではなく指先は女の裂け目だ。
 尻を隠すチュニック丈のブラウスの下で手が蠢いている。
 やだ、どうしよう。
 秀美は焦る。
 そんな経験は皆無に近い。その手首を掴む度胸もない。
 ひしめくほどではなくとも車内は混んでいる。中吊りに気を取られた風に移動したくとも出来ない。
 あと……十分。あと一駅我慢すれば。
 ドキドキと緊張が高鳴らせる鼓動を隠すように、秀美は肩にかけている鞄を前に寄せて抱きしめた。
 その行為が色魔の動きを助長したようだ。
 裂け目を撫でていた指がグイッと強く圧力をかけた。


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