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第四章 紅蓮の調教 4


 隆一君はタクシーで家の近くまで送ってくれた。
 家に帰っても、熱に浮かされたままのようだった。
 貞明さんも光莉もまだいない。 
 良かった。
 私は、ソファーに倒れるように腰を下ろした。
「あああっ」
 飛び上がるように、立ち上がった。
 忘れていた。下着に擦れて鞭での痕が疼いていたの。タクシーでは平気だったのに。隆一君が一緒だったからかな。
 私は、洗面所に急いだ。お尻の痕が見たかったから。
 ストッキングと下着を下ろして見ると、目立つのはお尻を横切る二本の赤い線。それとは別に右にクッキリ二本。
 なんて酷い痕。
 指でその痕をなぞった。ピリッとする。熱を持って腫れている。
 あっ……。
 また濡れていく。痛い……ヒリヒリする……痛みのハズなのに……。
 部屋でのシャワーでは、もっとだった。その疼きを知ってか知らずか、隆一君はお尻にシャワーを当てっぱなしにしながら、後ろ手にしたままの私の躰を優しく撫でて洗った。
 余計にお尻がズキズキとして、その痛みが私の興奮を持続させていた。胸を柔らかく揉みながらしつこくクリトリスを擦るやり方に私は情けないほど腰を震わせながらずっと声を上げ続けていた。
 
 でもそれは、言葉通りのご褒美の後だったからもある。
 途中吐いても食道の痙攣が治まるとまた続けさせた。それは、執拗なのか、執着なのか、愛情なのか。
 泣きながら続けた私も意地なのか、恐怖なのか、それとも……昂揚。快感。
 そのおかげで男の人の精液の味を初めて知った。
 苦くて、変な味。妙に口に残るし。でも、隆一君は褒めてくれた。悦んでくれた。だから、嬉しかった。初めての男の味は、おいしかった。
 その後はまた苦しかった。足の拘束を解かれて、仰向けにされて、せっかくのスーツを裂かれて女性器を弄ばれた。
 クリトリスを指で擦られながら、振動を続ける物で膣襞を抉られる。私は気持ち良くて、きっと傍から見たら滑稽なほどに痙攣し続けた。叫んでいた。綺麗とは決して言えない汚れた顔を歪ませながら。
 体重の下になっている腕のことなど気にならない。
 お尻の孔の物は支えを失くして外れていた。私は、あの時間は大いに狂っていた。
 誰かに与えられた初めての絶頂感。
 初めて……初めてだったの、逝ったのは。初めての男。初めてを魅せた人。
 究極の快感だった。
 
 触っていたらいつまでも赤味が引かないかも。それでも、いつまでも触れていたい。
 隆一君は、この痕のことは一言も言わなかった。夫婦間の心配も隠すような助言も。
 言われたのは次いつ?だけ。
 私は、来週の月曜か、火曜か、金曜と応えた。
 隆一君は少し考えて、連絡する、と応えた。訊いてきたのは、そっちなのに。
 それとも、あれは礼儀だったのかな……。

 痕はすっかり薄れている。
 焼かれた肌の熱はもっと冷めている。
 不安になる。もう逢えないのかと。
 逢わなくていい。あんな男。次はきっともっとひどいことをされる。そんな気にさえなるのに、躰はさらに淫らになる。たった一度のことなのに、私の躰は生まれ変わってしまった。
 次は何をされるの?
 何をしてくれるの?
 言われた通りに、オナニーの動画を送り続けているでしょう?どうして、何も言ってくれないの?
 既読が付くだけ。なにもない。返事がない。
 でも止めない。欲しがっていることが分かるから。
 一日一回。秘めた口を指で弄りながら携帯に映す。
 初めは、短かった。 
 その場所を映すだけで、とてつもなく破廉恥な行為に思えたし。
 でも、日に日にいやらしくなった。早く逢いたいと思ってもらえるようにという浅はかな願いもある。
 左手に持っていた携帯を固定して置くようになっていたし。大きく股を開いて、クリトリスを撫でる。太腿の震えを感じながら、陰唇を左右に引っ張って、秘めた孔を露呈させる。こうしてしまうのは、出来れば隆一君に入れて欲しいから。
 あれだけ気持ちいい想いをしたけれど、入れられていない。どうしても入れて欲しかった。
 そして、出来れば隆一君の男性器そのもので逝ってみたい。狂ってみたい。若い彼だから?違う。隆一君だから。
 私のご主人様だから。

 あ、生理になる。
 お腹のずっと奥が鈍く引き攣れた。
 そう言えば、生理の時はどうすればいいのかしら、この動画。
 携帯を固定しようとすると、着信音。
 トキメク心が誤魔化せない。
 きっと朱美でもない、貞明さんでもない。
 見れば、ほら、やっぱり隆一君。
 逢いたいよ。明日、来て。
 逢える……やっと逢える。
 私は、迷わない。


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