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第四章 紅蓮の調教 3


「……っつぅぅ」
 迫っていた快感が霧散した。
 それどころじゃない。私は、下半身を震わせながら小水を漏らしていた。
 内腿を伝って膝を着くベッドまで流れていく。
「あっ……あああっ……」
 私は、信じられなくて自分の股を見た。一部飛び出ているのは、クリトリスに置かれた物の影。濡れている。ああ、なんてことよ。失禁したのは気のせいではないのね。
「やっぱり漏らしたか。そそるねぇ、熟女のお漏らし。重いだろう、この鞭は。初めてなら、仕方がない。そのうち自分から欲しがるようになるさ。飴と鞭のセットでね」
「や、やめ……っぐっ」
 再度の燃える痛み。
 私は、奥歯を噛み締めた。
「もう一発だ」
 身構えたところに、お尻の肉をまた焼かれた。
 焼かれただけじゃない。きっと切り裂かれた。滴る血を感じないのは麻痺したから。私のお尻はきっと血だらけ。大きくはないけれど、小振りなそれなりの形のお尻だったはずなのに……。
 
 突然、ゾワッと全身に鳥肌が立った。
 どこからかと思えば、お尻から。お尻に何かが当たっている。くすぐったい。隆一君の指ではない。もっと柔らかいもの。
「ちょっ、ちょっと次は何?」
「次はなにかな?気持ちいいのか?」
「よくないっ」
 毒突いても、嘘。消えたはずの快感がものすごい勢いでぶり返す。一瞬忘れていたけれど、私の躰はあちこちから甘い刺激を送られ続けているの。そこにきて、このくすぐるような感覚。
 痛かったはずなのに。肉を引き裂くような、焼くような痛み。その場所を違う何かで触れられただけで、こんな感覚になるものなの?
「ああっ……ああっ、やめて……おかしくなる」
 震わされる二つの孔からの快感に飲み込まれる。お腹が引き攣り始める。
 私は、腰をくねらせた。クリトリスのズキズキとする唸りが息遣いを苦しくさせる。
「ああっ……怖い……逝くの……逝っちゃうっ」
「まだだ」
 隆一君の冷たい言葉の後に、またお尻への鞭打ちが始まった。
「はうっ」
 痛い……やっぱり痛い……でも……。
 目の前まで来ていた快感を見失うほどの痛みなのに、その後に与えられるであろう快感を待ち望むようになっていた。 
 三回打つと隆一君はまたゾワゾワとするものでお尻を攻めた。
 私は、息を震わせながら身悶えた。じれったい快感がまた私にお漏らしをさせた。聖水口が開く瞬間、未知の快感が全身に走った。
「あはぁっ」
 私は、太腿を痙攣させて達していた。着いている膝まで震える。一度、絶頂に乗ると躰は抵抗を失うらしい。途切れない甘美な状態に身を委ね続けた。
「ああ、いひっ……ああっ……はぁっ、いやん……ひぃ」
「良く漏らす奥さんだね。癖?もしかして、魅せることに目覚めた?」
 隆一君の屈辱的な言葉が心地いい。
 私は、知らない間に腰を前後に揺すっていた。息苦しい快感が続く。腿は濡れたままなのに、失禁の恥ずかしさなど忘れていた。
 ただ続けばいい。この気持ち良さ。隆一君の言う通りに私は、淫らな女だ。淫乱。
 もっと欲しい。ああ、もっと……。
「逝きっぱなしのところ申し訳ないけど、そろそろ俺かな?」
 隆一君は、手首の手錠を外した。
 ベッドのリクライニングも戻っていく。私は、収まらない快感に身を任せたまま、目の前に仁王立ちする隆一君をぼんやりと見上げた。
「さあ、ご主人様の大事なものへの敬意を見せてもらおうか」
「え?」
「ほら、好きなくせに」
 隆一君は、腰を突きだす。立派な刃物と化した勃起が顔に迫る。
 甘い快感が一気に遠退く。私は、冷静さを取り戻した。
 首を振った。
 したことがない。  
 出来ないから。

 隆一君は、ゆっくりとニタリと笑った。
「やーっぱり麗香は、俺を裏切らないね」
 空いていた手錠をベッドから外して私の手首を後ろ手にしたの。
「満足させたら、ご褒美をあげるよ」
 私は小さく何度も首を振る。
 口を固く噤んで。
「麗香はさ、その年になるまでつまらない男としかしてこなかったんだね。可哀想に。真実の愛を知らない。あー、だから俺は結婚なんてくだらないと思うんだ。上っ面の愛の誓い?打算の掛け合い。馬鹿らしい。麗香も今ならそう思うだろ?」
 隆一君は、私の頬を両手で挟んだ。そのまま親指で私の唇をなぞる。
「開くんだ。俺のために。自分から。俺の愛を全部その口で受け止めろ。呑み込んで俺の細胞を自分の一部にするんだ。本望だろ?」
 私は首を振る。苦しいことが分かっている。気持ち悪くなる。吐いてしまうかも。
 昔から歯医者や内科の検査が嫌いだった。
 それなのに、私は震えながら唇を開いた。
 隆一君を、ご主人様を愛するために。
 私から溢れた涙を隆一君の指が優しく拭った。


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