FC2ブログ

archive: 2014年12月  1/4

スポンサーサイト

No image

  •  closed
  •  closed

〈輪辱の契・健太の章 4〉

No image

「ほら、お前好きだろ?しゃぶるのさ」安田の兄貴は宥めるように言いつつも、女の躰を無理やり起こした。女は躰を起こしたけど、意識の境目を彷徨うようにフラフラとしている。安田の兄貴は女の頭を叩いた。「早くしろ。マジで怒るぞ。なんなら、これからクラス全員の男呼ぼうか?お前を想ってヌいてる奴、たくさんいるだろう?妊娠してるから中に出しほうだーい。一回五百円でどう?って」脅し文句に女は唇を震わせてまた涙を浮か...

  •  closed
  •  closed

〈輪辱の契・健太の章 5〉

No image

一目散、その言葉通りにおれは安田の家を後にした。怖くなった?飽きた?そうじゃない。出すだけ出すと冷静さが良心を連れて来たから。汚い人間の匂いに吐きそうになったから。でも、変わらずに女に被さっている奴らに何も言えない。自分も姦ったんだ。自分も女で逝った証しをとっくに白濁化していた孔に目でわざわざ確認したんだから。姦っておいてかわいそうもない。「おい、次は順番にケツな」その声を最後に聞いた。家に近づく...

  •  closed
  •  closed

〈輪辱の契・健太の章 6〉

No image

「すみません、通してください」声をかけながら、歩道いっぱいに拡がっている制服の波をすり抜ける。後ろから安田の兄貴の叫ぶ声が聞こえた。あ、こんなことしてまずかったかな?余計に変なことされたりして。その前に妊娠しているとか。堕ろしたのかな?おれは足の速度を落として珠樹さんの顔を見た。珠樹さんは息を乱してはいるけど、辛そうでもなく、でも不思議そうにおれを見た。「あ、あの」何を言えばいい?まずは謝るか?だ...

  •  closed
  •  closed

〈輪辱の契・健太の章 7〉

No image

そんな時間が一年ほど流れた頃だった。寒空の下、ピザまんを二人で食べていた。「今日は制服なんだね」歌うように言う。珠樹さんの声はいつもそうだ。高くて細くて優しい。「あ、うん」母親を亡くした成美のことが心配で学校に行った帰りだった。「今度、二人で走ろうか?」珠樹さんはクシャクシャと丸めた包みを紺のダッフルコートのポケットに押し込みながら言った。「え?いいけど」「じゃあ、ジャージを着て……」「ジャージ?」...

  •  closed
  •  closed

揺蕩うピーチ 11

No image

みんなの期待を自分が壊した。そんなつもりはなかったのに。家を出なければ良かったのかと一度は考えたことがある美咲には、秋穂の言葉が心底こたえた。美咲は両親のみならず、金本家とも距離をとることに決めた。それなのに、司が話したのか、その二か月後に理沙と正弘はホテルに食事に来た。レストランキャッシャーで名指しをされては、無視できない。「来て頂けたんですね。嬉しいです」キャッシャーまで迎えに行って美咲は頭を...

  •  closed
  •  closed

〈輪辱の契・健太の章 8〉

No image

「どうしたの?」珠樹さんが怪訝そうな声で訊いてきた。「あ、ううん」おれは左側を歩いている女性のお腹から慌てて珠樹さんに視線を向けた。珠樹さんも気が付いた。その女性のお腹が大きいことに。「ごめんね、奥さん、もうすぐだよね?お休みに誘って、申し訳ないね」「うん……でも、そんなんじゃないから。ちゃんと言って来たし」職場の付き合いで、だけど。それでも、心配だから万が一と携帯の電源の残量を確認した。珠樹さんは...

  •  closed
  •  closed

揺蕩うピーチ 12

No image

『樹さ、四月から転勤なんだ。アメリカに』その時に聞かされた樹が目の前に現れた。もう二度とこの兄弟には関わりたくないと強く願っていたのに。さらには、司を交えた三人で会おうとまで誘われる。「連絡するから、ちゃんと出ろよな。じゃないとまた奇襲訪問するぞ。俺から離れられるなんて思うなよ」樹はぶつけるように言う。言葉とは裏腹にそっと微笑んで。笑った顔。表情の作り方。物腰の振り幅も正弘さんに似ているなぁ。美咲...

  •  closed
  •  closed

揺蕩うピーチ 13

No image

樹が部屋を出てから、四日後に樹から連絡があった。司を交えた三人での食事の件で。またあの頃の三人に戻れるのかな?戻れたらいいな。独りの寂しさがそう思わせる。諦めたあの頃をまた望んでしまう。美咲は約束に「うん」と素直に応えたその二時間後。「今から行くぞ」松永から電話があった。これにも「……うん」と応えた。別れ話をしようか……。どう切り出そう。こんなにすごい場所に住まわせてもらったのに。けれども、心のないま...

  •  closed
  •  closed

〈輪辱の契・健太の章 9〉

No image

香りに誘われて見れば長身の女性。サラサラとした黒髪が印象的で、入口の女性が着ていたようなスリップドレスを着ている。入口の女性と違うのは、谷間がくっきりと見えるほどの胸元の開きとスパンコールのような装飾だ。何か塗っているようで、肌もキラキラしている。「いらっしゃーい。貴島さん、珠樹ちゃん。それとこちらの素敵な男性は……」「あ、清川です。すみません、場違いな男がお邪魔して」女性の視線を受けて恐縮しつつ頭...

  •  closed
  •  closed

〈輪辱の契・健太の章 10〉

No image

強くなるの……。そっか。珠樹さんは自分が強くなれる強い男性を選んだんだ。強い男性に愛されるほどに強くなった。なんだろう。無性に成美に会いたくなった。『いってらっしゃい。飲み過ぎには気を付けてね』そう送り出してくれた成美の『お帰りなさい』を聞きたくなった。それから、戻って来た麗華さんを交えて話をした。貴島さんは次々と質問を投げて言った。コンセプトは?軌道に乗るまでに要する予定時間、一日の売り上げ予定、...

  •  closed
  •  closed
現在の閲覧者数:
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。