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archive: 2011年10月  1/5

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別れ霜 8

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朝、目が覚めると真っ先に、田中さんの顔中をシワだらけにして笑う笑顔を思い浮かべるほど好きになっていました。いつものように枕元に置いて寝る携帯を手に取り電源を入れて、田中さんからのメールが無いかを確認しました。  「学会の論文を書いています。                      T 」私は、「きっと私はあなたのように、人々の役に立ち、尊敬されて、名を残すことも無いんでしょうね。。それでもいつか...

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別れ霜 9

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「この前、田中さんが働いているところを見に行きました。。」私の小皿にお醤油を入れてくれている田中さんを見ながら言いました。「えっ。。いつ?気が付かなかったな。。」「素敵でしたよ。。。。」私は、田中さんから目を逸らしてお寿司を握る板前さん達を見ながら続けました。「でも、やっぱり遠い人だと思いました。違う世界の人。。手の届かない人。。」私の心の様子を探るように横顔を見続ける田中さんに向き直り、「でも、...

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別れ霜 10

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「今年は去年ほど人がいないね。。去年はおみくじ引くのに並んだじゃない。。」おみくじを引いて戻ってきた私に田中さんは言いました。「去年はもっと早い時期に来ましたからね。。もう1月も終わりですから。。。。あっ、中吉だ。。ふ~ん。。今年は現状維持か~。。持って帰っちゃお。。田中さんはいいんですか?」「いいよ。。」私と田中さんは付かず離れずの距離を保ちながら、上ってきた階段を下り始めました。「何をお願いし...

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別れ霜 11

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部屋に入ると田中さんは珍しく鼻息を荒くしながら私を抱き寄せて口に舌を挿し込みました。そして、ニットのワンピースをたくし上げてタイツをお尻の下まで下ろすと、完全に濡れているその場所に当たるショーツを横にずらして乱暴に指を出し入れし始めました。。「ん。。あっ。。どうしたの。。ん。。そんなにされたら。。それだけで。。」指を一本増やして人差し指と中指でその中をかき回されるとグチュグチュと音がし始め、「だ。...

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別れ霜 12

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「なんか。。こういうの。。初めてじゃない。。」一度抜いた田中さんに仰向けにされながら私は言いました。収め直すとスリップとブラジャーを首元までずらして胸を揉みながらすぐに動きだした田中さんは、「ああ。。今日は。。ダメだ。。気持ち良過ぎて。。もう。。ダメだ。。」そう言うと、体を倒して右手で掴んだ右胸の乳首を噛みながら最後の動きに入りました。「あ。。いい。。もう。。田中さん。。あ。。あ。。」私の中の収縮...

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別れ霜 13

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田中さんとの関係も三年目を迎え、先が見えない、いえ、確実に将来性が無い事を承知で会い続けていました。「久しぶりに、こっちに来たんだ。。どう?食事でも。。」別れた主人からの五年ぶりの電話にあっさりOKを出したのは、年齢的に何か確実なものが欲しくなったからなのかもしれません。そして、もしかしたら、またそれを与えられるかもしれないと心のどこかで期待をしている自分もいました。。。でも、実際に会って、「たまに...

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ユニットチェアーが軋むほど 1

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―あ、あった、あった。。ここだ。。―私はその場所の入り口に着くと元同僚に書いてもらった地図を鞄に入れる替わりに携帯を取り出しました。「あ。。もし、私。津..。。成宮です。。分かる?。。うん。。今、医院の前。。。」するとすぐにガラス製のドア越しにTシャツにジーンズというラフな格好の安川先生が現れました。「久しぶり。。二年前の忘年会ぶりだね。。」「うん。。あっ。。はい。。おめでとう。。明日からでしょ。。こ...

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ユニットチェアーが軋むほど 2

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―5年前。。25歳の時―その日は台風が来ていたせいか予約のキャンセルが相次いで、院長とアルバイトの学生を帰して、私と安川先生が看板に書かれている診察終了時間まで残っていました。「OK、時間。。片付けて帰ろう。。今日、少なかったね。。患者さん。。」私は白衣の一部である胸のリボンを外しながら休憩室で翌日のカルテを見ている安川先生に声をかけて、受付の電気を消しました。「ああ。。ホント。。暇だった。。あ。。な...

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別れ霜 14

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「そうか。。」そう少しだけ寂しげに笑った彼を見たときに、愛情ではない、それとは違うと分かっていても時として人に求めてしまう温もりを今の彼が求めている事が分かってしまった私は、自分の右手を彼の左手に重ねそうになりましたが、「さっきから気になっていたんだけど、そのネックレス、いいね。。似合っている。。」その一言が、私の右手を彼の手を握らないままテーブルの上に丸めさせました。「帰ろうか。。」その言葉に黙...

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別れ霜 15

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「どうしたの?なんか今日は静かだね。。」田中さんは信号で車を止めると、ハンドルから離した手で私の手を握りました。田中さんの言葉で車の窓に先月会った別れた主人を映していることに気が付いた私は「ううん。。何でも無い。」と、私の手を握った田中さんの手に自分の手を重ねて言いました。「せっかくの旅行なのに。。」「えっ。。うん。。初めての泊まりがけだから、緊張して。。いい大人なのに。。それより、運転できなくて...

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