FC2ブログ

category: 別れ霜  1/2

別れ霜 1

No image

なぜ、あなただったのだろうなぜ、私に大人の恋の切なさとSEXの喜びを教えたのがあなただったのだろうなぜ、私は一緒に生きてくれる、ただ優しいだけの男を選ばなかったのだろうこんな大病院の個室なんて、いくらするんだろう。ここか、  「田中宏」「こんにちは」私はゆっくりドアを開けました。「おお。連絡が遅くなってすまなかったね。。」人がいないかを確認しながら入る私を田中さんは手招きしてから両手を広げました。私...

  •  closed
  •  closed

別れ霜 2

No image

今回の事で良く分かったの。。辛いのよ。。あなたに何かあった時に誰からも連絡が来ない事は。。連絡がつかないあなたに、もう終わりなのかと疑う気持ちと、もし事故にでも遭ったならどうか無事でいてと祈る気持ちとで、心が壊れてしまいそうになるの。。勝ち負けなんかじゃないけど。。でも、無条件に連絡を受けられる人にはやっぱり勝てないの。もう、終わりにしたいの。。。「ん。。ん。。ダメ。。下は。。」田中さんが吸い付く...

  •  closed
  •  closed

別れ霜 3

No image

求めずにはいられなかったの。。どんな未来がこの先にあったとしても。。―5年前―田中さんとの初デートの帰り。。「桜、散っちゃいますね」30分前に降り始めた雨が本降りに変わって、激しく車の窓を打ち付けていました。田中さんが会話をしつつも二人の今後の展開を考えあぐねいているように見えたので、「また、デートして貰えますか?。」私は田中さんを真っ直ぐ見て言いました。「いいけど。。こんな年寄りと。。楽しい?」「...

  •  closed
  •  closed

別れ霜 4

No image

車内の温度が高まるのを感じると、田中さんは低い唸り声を発しました。私が飲み込むために口を離して顔を上げると「あ。。飲まなくても。。」私が握らせた右胸から手を離しながら言いました。それには答えず、残りが無いかを確認する為に再度口を付けると、その中で力尽きていく田中さんを感じました。「なんだか。。催促したみたいで。。すまないね。。」田中さんは左手で私の肩までの髪をすく様に撫でました。私は体を起し、私の...

  •  closed
  •  closed

別れ霜 5

No image

「暗闇ばかりのデートですまないね。。」田中さんは車から降りて並んで歩き始めると、いつもより低い声で言いました。「この前の東フィルのクラッシックコンサートは良かったですよ。。チケット高いから、中々同い年の人とは行けないですから。。」駐車場から大分歩いて大通りに出ると、たくさんの人の波と合流しました。少しだけ田中さんと距離をとりながら歩き続けると、それを待つ大勢の人がいる会場に着きました。するとすぐに...

  •  closed
  •  closed

別れ霜 6

No image

この空間であなたが私に向ける言葉ややさしさに嘘は無いんでしょうね。。でも、私は嘘だらけだったのよ。。何度、もっと会いたいという言葉を飲み込んだ事か。。何度、あなたが私に残した匂いをそのまま持ち帰りたいと思った事か。。部屋に入るなり田中さんは私を抱きしめました。「キスして。。下さい。。」私はキスをしながら服の上から田中さんの股間を撫でました。「欲しいの。。いいですか?」私は膝をついて田中さんのスラッ...

  •  closed
  •  closed

別れ霜 7

No image

体中に舌と指で愛撫をうけた私はそれだけで一度達しました。そして、その直後にゆっくり入ってきた田中さんに深い場所を何度も突き上げられると「あ、だめ、もう、もう。。」声をあげて田中さんの顔を見ながら腰に足を巻きつけました。そして、田中さんの動きより少し早めて腰を動かし、そこに力を入れました。「っんん。。。」中の収縮が自分には激しく脈を打っているように感じました。私に体重を預けた田中さんは息切れをしては...

  •  closed
  •  closed

別れ霜 8

No image

朝、目が覚めると真っ先に、田中さんの顔中をシワだらけにして笑う笑顔を思い浮かべるほど好きになっていました。いつものように枕元に置いて寝る携帯を手に取り電源を入れて、田中さんからのメールが無いかを確認しました。  「学会の論文を書いています。                      T 」私は、「きっと私はあなたのように、人々の役に立ち、尊敬されて、名を残すことも無いんでしょうね。。それでもいつか...

  •  closed
  •  closed

別れ霜 9

No image

「この前、田中さんが働いているところを見に行きました。。」私の小皿にお醤油を入れてくれている田中さんを見ながら言いました。「えっ。。いつ?気が付かなかったな。。」「素敵でしたよ。。。。」私は、田中さんから目を逸らしてお寿司を握る板前さん達を見ながら続けました。「でも、やっぱり遠い人だと思いました。違う世界の人。。手の届かない人。。」私の心の様子を探るように横顔を見続ける田中さんに向き直り、「でも、...

  •  closed
  •  closed

別れ霜 10

No image

「今年は去年ほど人がいないね。。去年はおみくじ引くのに並んだじゃない。。」おみくじを引いて戻ってきた私に田中さんは言いました。「去年はもっと早い時期に来ましたからね。。もう1月も終わりですから。。。。あっ、中吉だ。。ふ~ん。。今年は現状維持か~。。持って帰っちゃお。。田中さんはいいんですか?」「いいよ。。」私と田中さんは付かず離れずの距離を保ちながら、上ってきた階段を下り始めました。「何をお願いし...

  •  closed
  •  closed
現在の閲覧者数: