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category: ジュリエット  1/2

ジュリエット 1

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ワタシハ ジュリエットワタシハ 。。。。。。『ジュリエット、入ります。。』「っは。。」樹莉は目が覚めた。。変な夢を見たような気はするけど何も覚えていない。。―なんだろう。。ついさっきまで見ていたのに。。―「あっ。。」枕もとの携帯を見て飛び起きた。。―ヤバイ。。遅刻だ。。―階段を駆け下り、テーブルでコーヒーを飲みながら新聞を読んでいる母親に寝坊をした怒りを早口でぶつけた。「もう。。なんで起こしてくれない...

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ジュリエット 2

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誰もいない廊下を樹莉は教室へと急いだ。。ガラガラガラ。。「スミマセン。。」後ろのドアから腰をかがめて教室に入った樹莉は一応謝った。「コラ、佐藤。。遅いぞ。。」「スミマセン。。」この程度では顔が紅くならなくなったのは成長のしるしだろうか。振り返った裕一と目が合った。。ね、ぼ、う、か、?声を発しない口がそう動いた。樹莉は、うん、うんと頷いた。樹莉は真っ直ぐ歩いて窓際の一番後ろの自分の席に着いた。こんな...

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ジュリエット 3

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それは小6の時だった。樹莉と菖は同じクラスだった。ただのクラスメート。。あんなことが起こらなければ、すぐに樹莉の中から消えていたクラスメートの一人だった。。給食を食べ終わった後の昼休み。。教室の掃除をし終わると何かの用事で菖は担任に呼ばれた。生徒に人気のある男性教諭だった。昼休みが終わると菖はその担任の先生と教室に入ってきた。だからだったのか、菖は休み時間中にトイレに行けなかった。5時間目が始まっ...

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ジュリエット 4

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菖の頭がわずかに下に傾いた。イク時の癖らしい。。そんな様子を見せ付けられている生徒達はたまったものじゃない。。女子だってムラムラする。。刺激された女子達ですら何気に、秘かにオナっていたりする。。先生の視線も誤魔化してはいるが菖に集中してる。男子ならなおさらだ。。何人かの男子はその後の菖をトイレ(ヤリ部屋)に連れ込みお世話になっている。。菖はなんとも思わない。。その穴をいくらでも提供する。ただ、イカ...

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ジュリエット 5

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裕一とは入学当初に席が隣になったのがきっかけだった。なんとなく、なんとなく。。樹莉の恋は始まった。毎朝、当然のように「おはよう」と言ってきて、帰り際には「また明日な。」と樹莉を真っ直ぐ見て言ってくる。。たったそれだけのことを嬉しく思っていた自分がいることを樹莉は席替えの時に身をもって知った。裕一と席が離れて会話が激減した。。自分から用事も無いのに声をかける勇気がもてない樹莉は目で追ってはため息を吐...

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ジュリエット 6

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巻いた髪を雑誌を見ながらなんとかアップにした樹莉は浴衣だけは母親に手伝ってもらった。「地味かな?」姿見を見ながら樹莉は言った。「どこがよ。。」紺の地に鞠や蝶、朝顔の花が色鮮やかに描かれている浴衣だった。それに紫の濃淡の帯。。「兵児帯(へこおび)って普通は子供や男の人のものなのにね。」そう言いながら母親はセットになっていたレース素材の兵児帯を巻いて左胸下で大きなリボン結びを作った。「うん。。いいじゃ...

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ジュリエット 7

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「樹莉。。高木君。。」里美が近付きながら声をかけてきた。「わぁ。。」樹莉は思わず声を上げた。地は紺だが全体的に紫でコーディネートされた里美の浴衣姿は里美の妖艶な大人っぽさを引き出させて、周りの知らない人たちの視線をも一心に集めた。「ねぇ。。見て。。うちわ折れちゃった。。電車の中すごくて。。」里美は所々折れたうちわを見せた。「すげ~よな、人。。」高木はそのうちわを取り上げて自分を扇ぎだした。「樹莉か...

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ジュリエット 8

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「わり~。。俺ら、最後?」裕一は香織と手を繋いだまま四人に向かって笑顔で言ってきた。「ゴメンね。。遅くなっちゃって。。」ピンク色の浴衣を着ている香織は申し訳なさそうな顔をしていた。そんな二人に高木は苛立っているようだった。「お前ら、付き合ってるの?いつから?」樹莉がこの瞬間一番聞きたかったことを高木は言葉に出した。。「え?付き合ってなんかねぇよ。。あ。。こいつ足痛いんだって。。絆創膏、誰か持ってな...

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ジュリエット 9

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「また見てる。。」ポテトチップスの袋を持って部屋に戻ってきた裕一は写真立てを持ってにやけている樹莉に言った。「へへ。。だって、いい記念なんだもん。みんな大好き。。」写真立ての中で花火大会の時のメンバー6人が暗い海をバックに思い思いのポーズをとっている。「クラスが変わってもこの6人で鎌倉の花火大会は行きたいな。。」樹莉の後ろに腰を下ろした裕一は樹莉を抱きしめた。「俺もこいつらとがいい。。あいつらが協力...

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ジュリエット 10

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―裕ちゃん。。大好き。。ありがとう。。―帰る道々、裕一とのやり取りを思い出した樹莉は顔がにやけっぱなしだった。『来週絶対な。。』ブラウスから手を抜いた裕一は樹莉のブラウスのボタンを締めた。『裕ちゃん。。ゴメンね。。』許しを請うように樹莉の視線は裕一の顔から落ちた。『なんで謝るんだよ。。約束破ろうとしたのは俺だろ。。』『裕ちゃん。。』『樹莉が嫌がることはしたくない。。もっとくっ付きたいけど。。でも、確...

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