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category: 紺碧の月長石・哲也  1/3

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〈紺碧の月長石・哲也の章 1〉

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「や、やめろよ」「『やめろよ』じゃないだろ。やめてください、だろ。先輩なんだから……やめないけどねっ」二人の高等部生に押さえ付けられたまま、楽しげな声の主にズボンと下着を同時に下ろされた。後に知った。左右の腕と肩を床に押し付けているのは仙波と川口。そして、剥き出された股間を指先で弄んでいるのは河原崎だ。「さすがに初めては勃たないね。つまんないなぁ……ひっくり返して」「ちょっと、やだ」「可愛い声だね。声...

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〈紺碧の月長石・哲也の章 2〉

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僕は中学受験を経て、県外の全寮制の学校に入れられた。行きたくない。近くて普通にみんなが行くところがいい。ちゃんと勉強するし、医者になるから。そう言ったところで、誰も聞いてくれない。「お兄ちゃん二人も行ったんだから平気よ。大丈夫。てっちゃんはいい子なんだから」安心させればいいと?褒めればいいと?馬鹿の一つ覚えのように、ババァと言う名の存在は繰り返した。この三人に掴まったのは新入生歓迎会の翌日だ。目ぼ...

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〈紺碧の月長石・哲也の章 3〉

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久しぶりに帰った実家は、僕の部屋は、変わりない。触るなと言っておいた場所は本当に触らないであった。河原崎の母親から電話があったようで、父親も母親も河原崎と知り合いになれたことだけは手放しに褒めた。アホか。反面思った。河原崎は本気で僕を両親に紹介する気らしい。正式に誘われたんだ。騙されて変な集まりに連れて行かれるのかと、心の一部で思っていたから意外だった。帰った二日後。母親に遠慮がちに成績表を催促さ...

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〈紺碧の月長石・哲也の章 4〉

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は?え?衝撃的な告白。「父親は?」「あの人だよ」無くはないだろう的話でも、納得できないのはそんなことを河原崎が自ら僕に話す理由だ。「な、なんでそんなこと言うんだよ」「別に、そんな魂胆で来たんだろうと思ったからさ。僕だったらそうする。理不尽な環境に投げ出されたら……利用することを思い付く。立場を逆転させたい、ってね。君は可愛いよ。それは本当だ。負けん気が強いところも好きだし……僕、女嫌いだから。気色悪い...

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〈紺碧の月長石・哲也の章 5〉

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でも、やっぱり、掘られるのは好きじゃない。女のナマを見てみたいし、中にも挿れてみたい。思っても向かわなくてはいけないのは、河原崎の部屋。そして今日は外泊日。僕は河原崎が迎えに来る高等部の寮の前で待っていた。来ない。時間に正確なはずなのに。ガラスドアを押すと受付がある。寮母不在の立札。外泊する連中は朝のうちに出て行ったからだ。どうしよう。河原崎の部屋に行ってみようか?いや、そんな義理ないし。河原崎が...

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〈紺碧の月長石・哲也の章 6〉

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僕は四日間ベッドから出なかった。直後に特別にお風呂に入ったらしいけど、記憶が無い。怖かった。でもそれ以上に河原崎への怒りが増幅していた。認めたくない寂しさもあったのかも。裏切られたような……。揉め事担当の教員と担任になにがあったと訊かれた時に、友達を探しに行ったら、血だらけで倒れていたしか言わなかった。誰か見たとか、どうして高等部の寮にいたなんてことは訊かれなかった。なんだ、こいつら、犯人知っている...

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〈紺碧の月長石・哲也の章 7〉

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遠いと言っていたけど、昼過ぎには着いた。目の前に拡がるのは、一面銀世界。向こうはカラッカラだったのに。「すげぇー」僕は車から降りて、犬の如く雪の中に飛び込んだ。幼い頃に連れて行かれたスキー場とは全く違う。綺麗で……旨い。「まずはお昼にしようよぉ。せっかく用意してくれたんだからぁ」河原崎の叫んだ声は積雪がおいしそうに吸い込んだ。僕は躰を起こして、雪の中を真っ直ぐ進んで玄関に入った。出迎えてくれたのは夏...

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〈紺碧の月長石・哲也の章 8〉

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舌を吸うだけじゃなくて、口の中全部をウネウネと弄られる。「んんんっ……んんっ」ミルクの匂いが完全に消えた唾液を啜られて、恥ずかしさに眩暈すら感じる。身長差から重なることはないけど、きっとスウェットは互いにモッコリ。男とのキスで股間が完全勃起なんて、自分に腹が立つ。でも、この気持ち良さを手放したくない。僕は両足で河原崎を挟んだ。河原崎が唸る。口腔内を弄る舌にさらに勢いが増した。追いかけて舌を絡めようと...

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〈紺碧の月長石・哲也の章 9〉

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テーブルに向かう河原崎の大きな背中を見ていたはずなのに、いつの間にか眠っていたようだ。目を覚ますと、僕の顔を覗き込む河原崎のドアップがあった。「おはよう。よく眠れたようだね。出したから」朝っぱらから、何を言うんだ。「何時まで勉強してたの?」「二時には寝たよ。君と同じベッドで……気付かなかったみたいだけど。朝食だよ。昼過ぎにはまひろが着くと思うから」「ふーん」なんでもないことのように返事をして布団を捲...

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〈紺碧の月長石・哲也の章 10〉

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不甲斐なくも、河原崎のキスだけで恍惚となっていた。吸われていた舌を放されて、深く息をした。白い息の中で唇同士を繋ぐ光る糸が落ちる。河原崎は雪の上に膝を着いて、手袋を外してから僕のシャカシャカパンツと下着を下ろした。「ちょっと、何か掴まらないと」僕が言うとそばの細い木に背中を押し付けた。お尻が雪に触れた。やっぱり冷たい。けれども、僕の勃起は寒い外気に触れているのに萎えることなく、河原崎を求めて先を濡...

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