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category: 輪辱の契・健太  1/4

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〈輪辱の契・健太の章 1〉

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「はい、将(しょう)君、これが最後です」上の座敷の宴会で使われた三十人分の器がパートさん三人の手で次々と下りてきていた。洗い場の寡黙な学生アルバイトが頷いて、受け取り、せっせと洗い出す。四月から入った将一(しょういち)は高校一年生。通信制の高校に通っていると言うことで、週三日は朝からフルで働いている。表情が乏しく、話をしないから店の雰囲気に合わなくて続かないかと心配だったけど、真面目だし、(今のところ...

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〈輪辱の契・健太の章 2〉

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離れられない。これが運命なのか?成美と陽菜だけを見つめて、抱きしめて、純粋に愛せない。『贖罪』そんなタイトルを見たことがある。おれは何を差し出せば、罪を償えるのだろう。やっぱり、人生すべてなのかな?「部活休みだから、安田んち行かねぇ?」時は、中一の九月。三日間降り続いた雨が嘘のような晴天。まだまだ夏色の陽射しが半袖から出ている腕をジリジリと焼いていた。おれはサッカー部に所属していた。入部してから知...

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〈輪辱の契・健太の章 3〉

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腰の左右に開かれた白い太腿。その先には半端にずり落ちた紺の靴下。セ、セセセ、セックスしてる。お年頃なのだから、恐れ戦いても瞬時に股間は反応した。「ああっ……あああっ、マジ気持ちいい。また逝きそう」男は規則的だった動きをゆっくりなものに変えた。ズン……ズン……そんな擬音が頭と股間にこだまする。おれたちは生々しい光景に発狂する代わりに生唾を呑んだ。安田の兄貴はベッドに飛び乗って腰を下ろしてから、そんなおれた...

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〈輪辱の契・健太の章 4〉

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「ほら、お前好きだろ?しゃぶるのさ」安田の兄貴は宥めるように言いつつも、女の躰を無理やり起こした。女は躰を起こしたけど、意識の境目を彷徨うようにフラフラとしている。安田の兄貴は女の頭を叩いた。「早くしろ。マジで怒るぞ。なんなら、これからクラス全員の男呼ぼうか?お前を想ってヌいてる奴、たくさんいるだろう?妊娠してるから中に出しほうだーい。一回五百円でどう?って」脅し文句に女は唇を震わせてまた涙を浮か...

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〈輪辱の契・健太の章 5〉

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一目散、その言葉通りにおれは安田の家を後にした。怖くなった?飽きた?そうじゃない。出すだけ出すと冷静さが良心を連れて来たから。汚い人間の匂いに吐きそうになったから。でも、変わらずに女に被さっている奴らに何も言えない。自分も姦ったんだ。自分も女で逝った証しをとっくに白濁化していた孔に目でわざわざ確認したんだから。姦っておいてかわいそうもない。「おい、次は順番にケツな」その声を最後に聞いた。家に近づく...

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〈輪辱の契・健太の章 6〉

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「すみません、通してください」声をかけながら、歩道いっぱいに拡がっている制服の波をすり抜ける。後ろから安田の兄貴の叫ぶ声が聞こえた。あ、こんなことしてまずかったかな?余計に変なことされたりして。その前に妊娠しているとか。堕ろしたのかな?おれは足の速度を落として珠樹さんの顔を見た。珠樹さんは息を乱してはいるけど、辛そうでもなく、でも不思議そうにおれを見た。「あ、あの」何を言えばいい?まずは謝るか?だ...

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〈輪辱の契・健太の章 7〉

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そんな時間が一年ほど流れた頃だった。寒空の下、ピザまんを二人で食べていた。「今日は制服なんだね」歌うように言う。珠樹さんの声はいつもそうだ。高くて細くて優しい。「あ、うん」母親を亡くした成美のことが心配で学校に行った帰りだった。「今度、二人で走ろうか?」珠樹さんはクシャクシャと丸めた包みを紺のダッフルコートのポケットに押し込みながら言った。「え?いいけど」「じゃあ、ジャージを着て……」「ジャージ?」...

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〈輪辱の契・健太の章 8〉

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「どうしたの?」珠樹さんが怪訝そうな声で訊いてきた。「あ、ううん」おれは左側を歩いている女性のお腹から慌てて珠樹さんに視線を向けた。珠樹さんも気が付いた。その女性のお腹が大きいことに。「ごめんね、奥さん、もうすぐだよね?お休みに誘って、申し訳ないね」「うん……でも、そんなんじゃないから。ちゃんと言って来たし」職場の付き合いで、だけど。それでも、心配だから万が一と携帯の電源の残量を確認した。珠樹さんは...

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〈輪辱の契・健太の章 9〉

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香りに誘われて見れば長身の女性。サラサラとした黒髪が印象的で、入口の女性が着ていたようなスリップドレスを着ている。入口の女性と違うのは、谷間がくっきりと見えるほどの胸元の開きとスパンコールのような装飾だ。何か塗っているようで、肌もキラキラしている。「いらっしゃーい。貴島さん、珠樹ちゃん。それとこちらの素敵な男性は……」「あ、清川です。すみません、場違いな男がお邪魔して」女性の視線を受けて恐縮しつつ頭...

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〈輪辱の契・健太の章 10〉

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強くなるの……。そっか。珠樹さんは自分が強くなれる強い男性を選んだんだ。強い男性に愛されるほどに強くなった。なんだろう。無性に成美に会いたくなった。『いってらっしゃい。飲み過ぎには気を付けてね』そう送り出してくれた成美の『お帰りなさい』を聞きたくなった。それから、戻って来た麗華さんを交えて話をした。貴島さんは次々と質問を投げて言った。コンセプトは?軌道に乗るまでに要する予定時間、一日の売り上げ予定、...

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